かみ合わない日常(永遠に暫定)

やってくるこの毎日が、人生だと知っていたら!

閉院したクリニック、主治医を語る

去る3月を持って閉院した、10年通ったクリニック。
通常、治療方針が気に入らないなら自主的に転院しますけど、閉院まで付き合った経緯についてちょっとだけ。

向精神薬の服用を止めて10年を過ぎ、もう再発はないだろうと思っていたのに職場環境の変化から、躁エピソードからの双極性障害の再燃(とはいえ、診断自体はこの時が初めて)という、何とも珍しい形での初診でした。躁状態で自発的に、しかも一人でクリニックに行くというかなり変わった患者笑

先生は至って冷静に診断し、双極としてはスタンダードな処方をしたと思います。診察の終わり際に、世の中にはもっと名医がいるんだからそちらを受診したほうが良いんじゃないの?と言われたことが今でも忘れられない。外来クリニックに、躁状態真っ只中の患者なんて、まず来ないもんねw

リチウムが覿面に効く、模範的躁状態だったので程なく今度はうつとの戦いになります。脳効き第2部のストーリーの97%はうつの話という、何ともつまらない。
双極性障害には、抗うつ剤は使えません。基本的に。
ですから、トライアンドエラーで鬱に効く気分安定薬を探していく作業。

ラミクタールは飲み始めいい感じでしたが酷い薬疹で中止。
エビリファイはただ眠くなっただけで抗うつ感がなく中止。
ジプレキサは割といい感じでしたが、体重増加と糖尿病で中止。
となると、セロクエル(徐放も含めて)も使えない。
ヤケクソで、抗うつ剤も試してみます。
レクサプロはひたすら吐き気が酷くて中止。
デジレル躁転しそうな気がしたので(何となく分かる)中止。

手詰まりです。新薬は自身のエビデンスがないと絶対処方しない先生だったので、レキサルティやラツーダなんて、名前を出しただけで激怒されました。ああ、こういう先生なんだなって。
最終的には、リーマスリボトリールだけになりました。諦めの境地。

結論。なんでこんな先生に10年通ったのか。
待ち時間が短くて、診察時間も短かったから。
それだけ。それ以上でも、以下でもない。
閉院になって当然かも知れませんよね。患者が少ないんだから。
でも、googleレビューでボロクソ書かれててちょっとかわいそうになった。待たずに、薬貰いたいだけならいいクリニックじゃん。欲しい薬を無制限に出すような医者じゃないから、そういう目的の患者が書いていたんだろうけど。