かみ合わない日常(永遠に暫定)

やってくるこの毎日が、人生だと知っていたら!

友達考

政治ネタにあれこれ云うのは、他のサイトにお任せするとして。

クスリやってて、もっとも失うものとして痛いのが、
「友達」
つくづくそう思います。
クスリやってる友達は無限に増えていきますけど、
(それを、友達と呼べるかどうかは別として)
そうじゃない、リアルな世界での友達というのはどんどんと疎遠になっていきます。
まあ、たまに誘いの電話が掛かってきても、一年の半分を病院で過ごすような生活をしてると、相手だっていい加減うんざりするでしょうし。

いくら、クスリ止めて1年経っても相手の抱いているイメージは、
「ラリった状態が常態」
ですから、一度構築されたイメージを覆すのは難しい。
かといって、「もう、クスリなんかやめたし健康そのものだよ」
などと、こっちからアプローチするのも気が引ける。
こうして、深い苦悩の海にすぶすぶと沈んでいくわけで。

…断薬が長続きしない要因って、そんな所にもあるのかもしれませんね。

視点を変えて。
出会い系サイトをぼんやりと眺めていると、女性の書き込みは
「同性のみ」が圧倒的に多い。
女性は、そんなに友達がいないのか、あるいは、そんなに友達が欲しいのか。

ある本に、
「親兄弟よりもテレビの向こうにいるタレントの方が、よほど親近感を持っているのではないか」
と書かれていましたけど、確かにそうかもしれない。
表面的でもいいから、「繋がっていたい」という感覚は、女性の方が強いのかもしれない。

「他者を侵食しない、他者に侵食されない関係」として、コミュニケできる相手を分散させておけば、必要なときだけ、「繋がっている感覚」に浸ることが出来るわけで。
過剰に気を遣わなければならない、電話する前にいちいちメールでお伺いを立てなければならないような関係はとても不健康に思えるのだが。

そもそも、それほど「繋がっている感覚」にこだわる必要は無いだろうし。
1日1回連絡を取り合わなければ壊れてしまう友情なんて、所詮その程度でしかない、と。
別に連絡を取り合うでもなく、日曜の午後になったらふらっと出向いて、何を話すでもなく、ただ音楽を聴きながら本を読んだり、PCいじったり・・・
そんなんでいいと思う。無理して会話をしなきゃならない友達関係なんて、窮屈で仕方が無い。

…こんなコトを望んでいるから、いつまで経っても現実世界で友情は芽生えないんでしょうか。

(と)