かみ合わない日常(永遠に暫定)

やってくるこの毎日が、人生だと知っていたら!

オープンシステムの本質的問題

オープンシステムの5大特長
・思い通りの設計
・中間経費が掛からない
・お金の流れがオープン
・きめ細やかな工事管理
・工事中、完成後の保障

いいコト尽くめに見えますが、そこにないものは
「愛」ではないかと。
・施主が施工業者と直接請負契約を結ぶことによる、金銭管理の透明さ
実際、そうなんでしょうか。イニシアチブは設計屋が握っている気がするんですが
施主にとって、工事業者が「部品」になってしまうこと、
職人は誰のために仕事をしているのでしょう?
・自分のため
・会社のため
・施主のため

そりあ、施主のためでありたい、施主のためにやっている仕事なのですが
予算がオープンというコトは、「色を付ける」というコトができなくなるわけで
その工事会社が年間トータルで黒字になればいい、当該工事で足が出そうでも他工事の黒字を回すような、共産主義的観点がなくなり
あくまで、当該工事の予算内でしか、仕上げることが出来なくなる
というコトは、
施工業者は後半になるに連れてしんどくなってきます。予算がないのですから
請け負っている金額は(大体の場合)施工に対する「手間賃(人件費+利益)」でしかなく
不可抗力で工期が遅れていくと、当該予算から利益を引いて、工数で割ると
その商はどんどん小さくなっていく
施工業者は設計屋に叩かれ、職人は施工業者に叩かれ、職人はモチベーションが下がって
「日当分」の仕事しかしなくなる

資本主義って、こういうモンなんですか?
それでいて設計屋は、職人に対して、「職人気質」な仕事を要求する
設計屋さん、あなたが俺らに給料を払っているんですか?
給料分以上の仕事をするなら、それなりの対価があっていいはずです。
対価ナシに云いたいことばかり云ってたら、
「面倒な仕事はしたくない」と、マトモな職人はいなくなって
少なくなった商に適合する日当の奴・・・つまり、低レベルな施工へと流れる結果になり
当初の理念である、「少ない予算で高品質な住宅」なんて、脆くも・・・と。

勿論、見えるところで手抜きなんてしませんよ。容赦なく遣りなおしさせられますから。
というコトは・・・うけけ。

(と)