かみ合わない日常(永遠に暫定)

やってくるこの毎日が、人生だと知っていたら!

みんな夢でありました

「明日で講習も終わりか」
「長かったような、短かったような」
「でもさ。何か、期待していたものと違うくない?」
「ううむ・・・もっとさ、就職の紹介とかさ、たくさんあるもんだと思ってた」
「税金使ってやってるんだからさ、向こうとしても、ある程度の実績ださなあかんわけやし・・・」

「企業訪問なり、企業から講師を迎えるなりして、もっと接点を持つべきだったよなあ」
「所詮企業にしてみればさ、『失業者の暇潰し』くらいにしか映ってなかったんじゃないの?」
「こんなコトに税金使って・・・みたいな批判も役所に寄せられてたみたいやし」
「受講者側のモチベーションの低さも問題なんだけどさ。でも、あんな内容だと
ダレてくるのは当然っちゃ当然でしょ」
「確かに・・・無駄な時間が多かったね」

「思うに・・・同じ失業者でも20代前半より下とそれより上のヒトは就職に対する構え方も違うし
『何していいか分からないから来た』ヒトと、『有利な就職先を見つけるために来た』ヒトを
同じ教室に閉じ込めて、ビジネスマナーやら履歴書の書き方やらを、画一的に
叩き込む・・・と、
どちらの受講者に対しても的外れな内容になってた気がする

「どうしたらよかったんだろうね。必須と選択みたいな感じにして、経験者は
社会人の基礎みたいな項目をスルーして、会社訪問的な場面を作って
引きこもり上がりみたいなヒトは、職業適性なんかをもっと個別にカウンセリング
すべきだったかもしれんね」

「でもさ、そんなにキメ細かく受講者のことを考えるのが役所、だと思う?」
「思わない」

(と)