かみ合わない日常(永遠に暫定)

やってくるこの毎日が、人生だと知っていたら!

incident

今日もボクは、粉の受け入れをやっておりました
定時15分前、作業は終了し、指示を仰ぐために電話を入れました
ある終了処理が必要かどうか、確認を取るため。
「引き続き同一作業だから、終了処理はいらないよ」

電話を切り、ボクはコンベアのスイッチを切りました
振り返ると、そこには課長とダンプの運転手が立っておりました。
「今から粉を流し込むから」
こんな時間から・・・ちょっと顔を引きつらせながら、ボクは受入準備を眺めていました

数分後、さっきまでいたはずの課長の姿がありません
(また、呼ばれてどっかにいったんだろう)
ボクはそう思い、
「じゃあ、いまから粉下ろすから。コンベアのスイッチ入れてくれ」
夕刻も迫ってきて急かす運転手の指示に、よく事態を飲み込めないまま
先ほど切ったコンベアのスイッチを投入し・・・

刹那。

「おーい、誰だ、コンベアのスイッチ入れたのは」
死角から聞こえる、課長の怒号。

あれ?
どういうことだろう。
「終了処理が必要だって、聞いてなかったのか?」
「いえ、全然」
「ほら。ほうきの先端がコンベアに飲まれて、ラインに流れていったろうが」

少し冷たいものを背筋に感じたのは、云うまでもありません。

(と)