かみ合わない日常(永遠に暫定)

やってくるこの毎日が、人生だと知っていたら!

go on

粉まみれにならない仕事。
コンベヤを動かしながら、異物を発見する作業。

作業手順。
・作業員Bは、無線で作業員Aにコンベヤ起動を指示する
・作業員Aは、コンベヤを起動する
・作業員Bはコンベヤを目視、異物を監視
・異物を発見したら、作業員Aに無線連絡、Aはコンベヤのスイッチを切る

ボクは、作業員Aの役。
つまり・・・トランシーバ片手に、
「起動してくださーい」と云われたらコンベヤのスイッチを入れて
「止めてくださーい」と云われれば、スイッチを切る
・・・それだけ。それを、丸一日。

現実には、異物は全く出てこない。号令を掛けることも、スイッチをいじることもない
ドモホルンリンクルの監視係の相方に、機械を止める係がいるとすれば、
ボクは、そんな心境です。一日中、何もしない仕事。

コンベヤの立てる轟音の中で、ボクは宝くじの当選金の使い道を考えるのに疲れ果て
独りカラオケ大会を始めました。どうせ、誰にも聞こえない
大地賛頌を歌ってみたり(ボクはアルト)りえぞの東京やら、いいよ。
母校の校歌や、氷の世界、おふくろさん・・・カラオケ屋では実現不可能なレパートリー

終業時間が近くなって(時計は5分おきに見る)上司はこう云いました
「異物出てこないからさ・・・残業しない? とりあえず2時間くらい」

(と)