かみ合わない日常(永遠に暫定)

やってくるこの毎日が、人生だと知っていたら!

読書感想文

卒業式まで死にません」を読んで
中3 女子

この本の著者の南条あやさんはリストカット症候群で、睡眠薬や抗うつ剤などの
たくさんの薬を服用し、それをコレクションしていました。
彼女が自殺したときも、向精神薬を大量服用し中毒で亡くなりました。

彼女はなぜ自殺してしまったのでしょうか。彼女には才能があったと思います。
漢字検定二級を持っていて、文章を書くのも上手だった。
彼女が死なずに大人になっていったら、きっとそのような国語の才能を生かした
仕事に就けたのではないかと思ったのです。

しかし彼女は未来をそのようには考えられなかった。この本の中に精神科医
香山リカさんが解説としてこう書いています。
「自分で自分を甘やかしたりおだてたりできない彼女は、とっくの昔に自分から
さえも見捨てられていた。そこで他人が、『南条さんには他の人にはないものがたくさんあるじゃない』
と言ったりするのは、よけいに彼女を見捨てる結果となった」と。

私が思ったような言葉を彼女にかければかける程、彼女は自信を無くし、見捨てられたと思ってしまう。
<b>私なら、そのように誉められれば嬉しいものですが、そうではない人もいるのです</b>
本の内容や文章を見る限り、彼女は明るく楽しい人だと感じましたが、
心の奥では不安や悲しみを抱えていたのだと思いました。
(中略)
<b>きっと卒業直後に彼女が自殺したのは、卒業してからの将来が見えなかったからなのだと思いました</b>
それは、彼女の日記の三月十一日からもわかりました。
(内容、省略)
普通の人だって、何もする事が無くなれば不安になります。でも、どうにかして働こうとか、何か目標を探そうと思います。
<b>しかし彼女はそのように思えなかったのです。</b>
「結局は全てのものに理由を付けて、バイトをする気なんかないのです。私は、社会不適合者」
<b>こんなのは、ただのわがままのように思えました。</b>

けど彼女は、リストカットと薬のせいで体調が良くありませんでした。精神的にも辛かったのです。
<b>私は彼女とは違うので深くは分かりません</b>
けれど彼女は辛くて辛くてしょうがなかったのでしょう。働こうと思える程の余裕などなかったのでしょう。

私には一応目標があります。高校に進学する事は、必ず実現させなければいけません。
今は将来就きたい職業もあります。
(後略)

…若いって、残酷ですね。

(と)