かみ合わない日常(永遠に暫定)

やってくるこの毎日が、人生だと知っていたら!

19時、設計事務所にて

「お疲れ様です、終わりましたので」
「ありがとうございますぅ」

「で、その後どうなの?展望は」
「どうって・・・どうしたらいいんでしょうね」
「だよなぁ。まず、キミが、どういった方向性で持っていきたいかじゃないかな
現状ではいけないと。そう」
「まあ、それは」
「ヴィジョン・・・『なりたいモノ』と『やれるコト』
あるべき将来像への前段階として、今やるべきことが出来ているのか」

「うーん、現状では・・・厳しいですよね」
「だけどさ、お兄ちゃん。このまま、雑事に追われるだけで日々の仕事を消化していったときにさ、得られるものがあるかい?
今、努力しておかないと。5年経ったって、足場掛け・・・なんてことになるんだから」
「でも、次の段階にステップアップを考えたときに、今やっている業務に身を置いたままではいつまで経っても現状を打開できないかと」

「まあね、例えばさ。家に帰ってから本のひとつでも読むだけでもいいさ。
設計の基礎なり、建築の基本的な解説書でもさ。
今、何の本読んでるの?」

「え・・・エロ本」

(と)