かみ合わない日常(永遠に暫定)

やってくるこの毎日が、人生だと知っていたら!

夏祭り(少女)

そんなこんなで、中途半端の時間に終わった仕事で
次の仕事を入れないようにする殺し文句は
「今日はお祭りですしね(にこ)」

実際に行くのは病院。
買って着る間もなかった服たちを 病院にいくのに。
5時過ぎの病院って、意外と会社帰りヒトが多くて。
にしても、まあそこそこの盛況ぶり。
斉藤洋介のような院長は、なんか窶れた気がするんですが。
「まだ・・・咳が止まらなくて」
「じゃあ、ローター・・・いや、ロタディスクにしてみますか」

で、くるくると廻る炉思案ルーレット型錠剤アクセラレータにて吸入、と
「説明しますので、処置室に来てください」
で、例のりえぞ看護師、ですよ。
上の空でりえぞ声だけ聴いていると、
「じゃあ、今言ったとおりにやってみてください」
…油断なりませぬ

日も暮れかけた、市内西部の副都心
祭り会場は、中心部よりやや東側
少しのためらいを持ちつつ、市内を横断する路線バスに
会場最寄の・・・母校の至近でもあるんですが
バス停を降りたら、人の波・・・
いや、傾向があって
・未成年
・親子連れ
・その他
の順番に人の数が多い。
ウチらの年代は、その狭間にあるので存外少ない
少なくとも、独りで祭り会場に以降とは思わないよな。駐車場も無いし

少女は掃いて棄てるほどいますが・・・何故、珍走DQNって、会場入り口のところに屯しているのでしょうね
他にすることが無いのかと小一時間
ピークの時間であるにもかかわらず、身動きが取れないほど混雑・・・はしてない気がする
もっと混んでいたならば、どさくさに紛れて・・・などと、妄想は膨らみませんが

ステージには、ローカルアイドルが痛々しい格好で
デビュー当時のサザンの衣装を、もっと貧乏臭くしたような
痛い曲を、ぎこちない振り付けで歌っておりました
何故キミたちは、石段に腰掛けて
ひだまりはなく、香具師から盗んだ檸檬を細い手で
狛犬に投げつける。

そしてボクは、聖橋から下を覗き込みます。
快速電車の赤い色は、ボクの血飛沫で出来ているのです
携帯端末を弄っている少女に、背後から声をかけます
「へへへ、で、幾ら?」
「きしょっ・・・」

駅前のチンケな回転寿司で、生ホッキを喰うも、旨くなかった。おわり

(と)