かみ合わない日常(永遠に暫定)

やってくるこの毎日が、人生だと知っていたら!

デパートに行ったから

なんかせつない。

貧乏は若いうちに経験するぶんにはOKだ。
体力がなんとか補ってくれる。
安い服が似合うのもわかいうちだけだ。服だけじゃない。化粧品だって食べ物だって。

お金に困ったと思ったのは、短大でて東京の専門学校に通っていたとき。
家の経済状態はその少し前から悪化していた。
夏休み、友達の風呂なしトイレなしの4畳半に居候して、おなかが空いているのに
財布に100円しか入ってなかった。
ある夏の暑い日、新宿の駅に向かおうとしたとき、銀行が開いてなくて(その時代日曜は開いてなかった)所持金ゼロで、のどからからで、東北沢の友達のアパートまで帰れなくて警察に泣きつこうか迷って、そうしたら、財布の隅から万が一用の1000円が出てきて。

去年引きこもってた時もお金がなくて、でも働けなくて、しょうがなくてパーティじゃないお座敷のコンパニオンをやって、やっぱりかなり無理があって。

その後会社に勤めたときもおかず買う金がなくて、家には帰りたくなくて、山に行ってふきのとうをとってきて、ふき味噌にしておかずにして。

別にブランド物が欲しいわけじゃない。有名レストランに行きたいわけでもない。
社会人になって1番うれしかったのは、新刊本のハードカバーを買えるようになったことだった。
自分の金で、誰にも気兼ねなく、置く場所にも気を使わないでいい、そんな生活がしたい。

             ちゃこ