かみ合わない日常(永遠に暫定)

やってくるこの毎日が、人生だと知っていたら!

春は遠く

今年はどうして、こんなに雪が多いのでしょうか。
もう、いい加減勘弁してください。
重く、湿った雪はじわじわと生命力を奪っていきます。
ようやく、喃語を口にしだした赤ん坊を、
「五月蝿い」
と、虐待するようなものです。

霙交じりの雪に足元を取られ、地球に突っ伏して
身動きが取れなくなったところに、また更に雪が降り積もり
もう、見えないよ 白一色世界
でも悪戯な初春の雪は、都合の悪いものを隠してなんてくれません。
そこにあるのは、ただグロテスクな、覆い切れない日常だけです。

春になったら、溶けてなくなりたい。

(と)