かみ合わない日常(永遠に暫定)

やってくるこの毎日が、人生だと知っていたら!

東京(晴れ渡っても)

いや、とりあえず。
ええ、参りましたよ。あの子の住んでる東京へ。
いつになく、窶れきった状態で。
ここ数日の、我ながらかなりまずいんじゃないか、と自覚できる精神状態のまま。
もう、雪は見たくないですと、そうそうに北海道を後にして。
斜後ろの席に座ったの、どう見ても水っぽい。というか、世間の女が、水っぽくなったから、そう見えるのか…
金に余裕のある奴が、道策航空なんて利用するわけないかしら。

迷妄は棄てて。
何の予定も立てぬまま、着いてしまった羽田、昼時。
平日に遊んでくれるヒトがいるほど、今の世の中景気も良くないみたいですし、私自身に人徳もないようです。
つい数カ月前に来たときよりも、視覚的に景気後退感がありますね。だめっぽい。
街に、そして、琴線に触れる為にと、散策場所は品川…と。

な、なんじゃ、こりゃ。
松田優作ばりに驚きはしませんが、あの時の旅路を追うには、あまりにも変わり果てた姿に。
草臥れたパチンコ屋…あった、ここを折れて
3人で入ったドトール…暫し眺めつつ、南へと
一勧はみずほへと変わっても、ひだまりの場所は変わらずに。
傍らで売っていた、グリーンベレー…いや、カレーを喰らいつつ、目を細めながら楕円の建物を眺める、冬空の下。

流した涙を分かつ相手も無くした僕は、そろそろ想い出と決別する時が来たようだ

…まだまだ続く

(と)