かみ合わない日常(永遠に暫定)

やってくるこの毎日が、人生だと知っていたら!

もう一回

もう、若くはないボクは。

ささやかな休暇が始まると同時に、年末恒例のルートでのドライブ、ですよ
今年は。
あの場所から、高速を使って虻田洞爺湖ICで降りて、37号線を静狩峠。
今年は光のマジックが起きずに、長万部に入るや否や。
いつものように、黒松内へと進路を取ります
白い世界、先程購入した、牽引ロープやブースタケーブル等を詰め合わせた
エマージェンシーキットの準備は出来ています

…あの時と、同じ道を辿ります
あの時と同じように、白い世界を雪煙を上げながら、プレッソ号は日本海側へと進路を変えます
今日は曇り空。
対向車は・・・無いといっていい
何も無いのが佳きコトとはいえ、何も無いのがちと不満。
そんな不発な日常を投影するかのような旅路。

黒松内市街から、島牧へと抜ける道道は雪のためずっと通行止めになっているので
寿都へと抜ける道を辿ります・・・そして、なじみの温泉。ゆべつの湯。
北海道って、ちょっと走るだけでこんなに素敵な温泉がいくつもありますから
何度も出かけたくなります、休みがあれば。

いつしか、229号を日本海沿いに。
2度くらい、生命の危険を感じましたが、死んだときはその時です
ただ死ぬ前に、もう一回だけやりたいことがあるんだ
いつしか、5号線を余市、小樽から札幌市内へと入ります
半年ほど封印してきた、劣情を解き放つときが来たようです

そう、2年前。11月の終わり。
あの時出逢った雑誌姫に、期せずして再会してしまったのです
無論、向こうは全く記憶してません
「あ・・・」
「ん。」
「2年前くらいに、付いたことある、よね」
「(小首を傾げて)」
「まだ、この店に居たんだね」

…感動の無いサービスという意味では、印象に残っているコですが
再会を望んでいたわけではないので、微妙な気持ち。
そして、サービスは相変わらずですが。
寧ろ、自分の老いがリスタート不能、といった結果に現れまして
軽くショックを受けたり、受けなかったり。

ただ。
リビドーの本質は、行為そのものではなく
くすぐりあって転げるような時間にあるのかも、と
自分が意外と、行為を欲していないことに気付かされた・・・
いや、老化が進み、行為に重きを置けなくなったというのが正解かもしれん

いつかまたこの場所で、キミと巡り会いたい・・・かも

(と)