「ふう・・・疲れた」
「結局、今日も粉まみれになるだけで終わりか」
「俺らも研修なんじゃなかったのか」
「まぁ・・・新卒のプロパーと俺らじゃ、扱いが違って当然さ」
「単に、その場その場の仕事を割り振られているだけなんじゃないの」
「じゃあ、俺らに他に何ができるって言うのさ」
「座ってるだけでも、疲れるだろ」
「ええ。僕ら、殆ど何もしてないですからね」
「今のうちだけだって。今に、粉まみれになるんだから」
「まだ、そっちの方がいいような気がしますよ。じっとしてるだけだと苦痛で苦痛で」
「なぁに、どうってことないって。俺なんか、3ヶ月もじっと座っているだけの実地訓練と称した放置プレイだったし。
…そう、最初の会社でな・・・しまいにするコトなくって、電話帳を1ページずつ捲ってたら
『電話帳に仕事の仕方が書いてあるのかい』なんて云われたりしてね
発狂するまでに、そんなに時間を要さなかったのは、目に見えてるだろ?」
「で・・・僕ら、何をすればいいんですかね」
「とりあえず、座ってれば?」
(と)
