かみ合わない日常(永遠に暫定)

やってくるこの毎日が、人生だと知っていたら!

或る会話

「サッカー見てて、眠い」
「まぁ、土曜はやる気ナイモードがデフォルト」
「あのキモイのは、今日は休みか」
「キモイのって…」
「間違っても、カッコいいとか、爽やかな、ではないだろ」

「このコンベアの名称、分かるか」
「いや、全然」
「…D列逆進、これが5系統引き出しで」
「COF1、場所分かるか? 新機械棟側のコンベアだぞ」
「あ、コレ逆進だわ」

「課長、幾つになるんですか」
「幾つに見える?」
「そんな、飲み屋のネェちゃんみたいなコト、云わないでくださいよ」
「今まで事務職を28年、突然現場に放り出されて・・・何が何だかサッパリ分からんよ」

「今日は呑み会だ・・・行くのが憂鬱だ」
「何か秘策はあるんですか」
「うん、出来るだけ、早くもなく、遅くもない時間に現地入りすること」
「その心は」
「一番最後に行ってみろ、席が部長の隣しか空いてなかったらどうする?」
「管理職たるもの、率先して部長の隣に行くものじゃないんですか」
「課長なんて、名前だけだから」

そして今日も、ボクは参加する資格のない宴会モードの職場で粉にまみれ、
早上がりする同僚と共に、定時前に帰るのでした

(と)