かみ合わない日常(永遠に暫定)

やってくるこの毎日が、人生だと知っていたら!

避妊具を作る仕事、あるいは。

働くことになっている時間に働かないこと以上に非効率なことがあるだろうか
イヤ、それは効率的なのです
仕事なんて人生のうち半分以下のウェイトでしかありません
仕事が終わったからといって帰れるシステムより
だらだら遣って定時まで居られるシステムの方が優れています
まぁ、エロ小説でも読んでいればいいんですよ

するべきことを能力どおりにやると
半日で帰宅というコトになってしまうので
ボクは今日も、ダラダラと仕事をします
伝票見ながら、寸法起こして
材料を刻んで、木箱を作る・・・こんなところで、前職の経験が役に立つのです
内法を測ったら、ぴったり寸法プラス50mm
ガラスを入れ、発泡スチロールをはめ込んだときに、寸分の隙間もない美しい木箱
…だから、最高の納まりの木箱を作っても、木箱の素晴らしさを賞賛するヒトは居ないし

だけどボクは、黙々と釘を打ち続けます
住宅が完成したときに、
大工は賞賛される、設計士もまぁ、賞賛される
場合によっては、屋根屋や左官屋も・・・電気屋や設備屋あたりになってくると・・ちと怪しい
ガラスを取り付けてるヒトがその仕事を施主から賞賛されるコトはあまりなく、
ましてや、そのガラスを作っているヒトや、それ以上に、そのガラスを梱包したり、運んだりしているヒトが
「いい仕事をしてる」なんて云われるコトは、ナイ。

業者にガラスが届けば、一瞬にして破壊されるための木箱を作り続ける日々
それが誰に認められずとも、
ボクは今日も、正確な直角出しに丹精込めて。矜持にかけて。

(と)