かみ合わない日常(永遠に暫定)

やってくるこの毎日が、人生だと知っていたら!

edge

天下無敵のカリスマには、誰も意見できません
桜井君が、痛ンに耐えて一晩寝ないで考えたw 配送指示は、彼の直感で容赦なく変更されます

で、伝い歩きしか出来ない、満身創痍の彼が持ってきた伝票を見て、
「…コレってさ、ダンボール梱包じゃなくて、(出荷用)ロットに入るんじゃねぇの」
「どうだろうね。仮にそうでもそうでなくても、カリスマが勝手に変えるから、さ」
「うーん・・・カリスマに訊いてみるわ」

そしてボクは、出荷変更続きで殺気立っている彼に、恐る恐るお伺いを立てるのです
「コレなんですけど・・・ダンボール梱包でいいんですか?」
彼は伝票を一瞥し、唇を震わせながら、
「そんなの、(配送)指示を書いたヤツに訊けばいいだろっ」
今日の仕事開始から4時間近くたって、初めての彼との会話は、いきなり怒鳴り散らされる、と
で、改めて指示書きした桜井君に訊きました
「これ、どうするよ」
「あぁ、基本的にはダンボールでも全然問題ないけどね」

…それから数時間後、カリスマは無言で件の伝票を鷲摑みにすると、
豪快に(出荷用)ロットを出してきて、猛然とガラスを載せ始めました
ボクの生暖かい視線など、決して意に介さずに。

なんとも理不尽な幕開け、かつ、幕切れ。
…いやね、職人にも理不尽なヒトはいっぱい居たさ。でもね、彼は、それを超越する理解不能な
というか、彼はカリスマです。全てを超越した存在ですから、常識に囚われては
現状を打開する発想など生み出せないことを教えてくれました。

コロヌ。

(と)