かみ合わない日常(永遠に暫定)

やってくるこの毎日が、人生だと知っていたら!

暇人の証(4)

さて、寝不足でヨロヨロしながら、吹雪の旅路へと出発します
オホーツク海を北上して、興部から西興部へと。
流氷は、遥か沖に白く浮かんでいます・・・今年は接岸するんでしょうか
9時40分。にしおこっぺ花夢。オープン時間が10時からであることを、着いてから悟る。
こんなことなら、もっとラブホでのんびりしていればよかった・・・などと

10時を廻り、とっとと次へと向かいますが・・・たっぷり150Km
眠気とダルさと、やるせなさ。何が楽しくてこんなコトしているのだろう、と
いつもハンドルを握りながら考えていますが、人生に意味や目的がないように
ボクの迷える旅路には、意味も目的も、目指すところもない
ただ毎日ひたすら眠く、義務感に駆られながら仮想目的をクリアしていき
たどり着いた先には、大いなる虚脱感が待ち構えている

殺伐ドライブに、自分の生き様を重ねながら、ルクシ峠越えです
前、見えません・・・でも、後ろのトラックには執拗なまでにプレッシャーをかけられます
痺れを切らして地吹雪を巻き上げながら追い抜いていくトラック
こうして、マイペースで日々暮らしていこうというささやかな望みさえ、
打ち砕かれてしまいます・・・ボクは、ラジオから流れてくる 千春の「旅立ち」を
絶叫しながら北見に入り、美幌へと。
飯を喰いつつ、新婚さんいらっしゃいを蔦谷の駐車場で眺めます
どんなときでも、コレと笑点は欠かせない。
蔦谷でデリコのアルバムを買い、ドライブのBGMには最適なそれを流しつつ、
美幌峠へと。

寒い、そして、屈斜路湖は冷たい湖水を湛えながら、ボクを死の淵へと誘う
来た道を戻って、津別方面へと折り返すのが、圧倒的に正しいルート。
無駄なコトが大好きなボクは、ボクの人生は、遠回りばかりでなかなか最終目的地に到着しません
一気に美幌峠を屈斜路湖方向に下って行き、阿寒横断道路の隘路を登っていく
(こんな道だと知っていたら、絶対通ってなかった)
いつも後悔ばかりの人生です、楽をしようと選んだ道は、理不尽な仕打ちの連続

涙を拭きつつ、釧北峠を北へと。最終目的地は、もう、すぐそこ。

(と)