かみ合わない日常(永遠に暫定)

やってくるこの毎日が、人生だと知っていたら!

April.

ボクは、何度も同じ夢を見る
それは、「キル・ビル」に出てきた、遊郭のような建物のシーンの映像で
永ちゃんが出てる、ユニクロのCMに出てくるような、裏小路の飲食街
―つまり、昔の赤線地帯に建っているような、間口の狭い階段が数ヶ所あるような、そんな光景―

そこにあるものは、通りに面している部分は夜の飲食店で
2メートルもないような小路に入ると、ピンサロ・・・いや寧ろ、座布団一枚系のお店といった方が正しいのかもしれない
それの客引きを掻い潜りながら、突き当たりにある、日本料亭を目指すのです
ソコがお気に入りの店みたいで

いつも独りなのですが、
この日は違いました、嫌いだった中学校の同級生と表通りを歩いています
何か、リアルにあった事件とオーバーラップして・・・寿司屋の前で、あのコが殺されたんだっけ
僕たちは、僕のお気に入りの店には向かわずに、いつも左へと曲がる細い道のひとつ先から
ボクはいつも曲がる道のほうを見つめて、引きつった笑みを浮かべています

その先で、カレーを喰うことになりました
なぜ、夜中過ぎにカレーを喰わなければならないのかは解りませんが
嫌いな彼らへの、ささやかな復讐であるのかも知れなく
ボクは暖簾のあるそのカレー屋に入ると、奥の席を彼らに勧めました

(と)