かみ合わない日常(永遠に暫定)

やってくるこの毎日が、人生だと知っていたら!

お葬式 1

1週間前にお見舞いに行ったときには、義母はやせた身体を起こして、私たちが買ってきたアイスクリームを一口なめました。
次の週、夫と向かう電車の中で亡くなったとの知らせを受けました。
義父と義妹は最後を看取りました。
病院には親戚、毎日来てくれていた母の友人たちがいました。
母は処置室にいるとのことで顔も見れませんでした。
通夜の準備するため、母の友人たちと私が家へ帰りました。
掃除をし、お茶の準備をし、その後私は客を迎えるためにぐちゃぐちゃになった顔を洗い、
化粧と身支度も済ましました。
遅い夏が来ていました。

私は、実家で家から出す葬式を何回か経験していました。
これからやらねばならないこと、起こることで頭はいっぱいでした。
悲しみよりも先に、仕事をこなさなければならない。
多分、家族の誰よりも葬式がわかるのは私なのではないかと感じていました。

義母が病院から戻り、布団に寝かせて小さな祭壇を作りました。
葬儀屋さんはすぐ来てくれ、てきぱきと事は進んでいきました。
「だんご」を用意してくれと言われました。
親戚があとから6つの丸い白いだんごを持ってきました。
私の田舎では茶碗いっぱいのだんごです。
仏様に供えるものです。

私は、次の日動かなければならないので先に休ませてもらい、義父、義妹、夫は灯をきらさぬよう1つの部屋で寝ていました。
夫が徹夜したようです。

        ちゃこ