濃霧。まるで、5月の様な朝。
いつもより、優しい気持ちで。
昨日の大雨で雪は解け。昨日の強風で喫茶店の看板が倒れ。
その撤収作業を・・・するはずが・・・今日は、予定が頻繁に変わり。
結局、物置の屋根葺き替え作業に落ち着く。
公園の横。静まり返った。
スケートリンクなんかもあるんですが。そう、スケートの街なので、公園にスケートリンクを作るのです。
最近は、めっきり少なくなってしまったようですが。
やわらかな日差しで、ホントに5月を想わせるような午前中とは裏腹に。
大荒れに荒れる、冬の海。
昨日漁船が転覆したせいか、こんな大時化なのに海は騒がしく。
そんな風に、周りの景色にばかり気を取られていると。
社長が、材料を積んでやってくる。
相変わらず、もたもたと。
「やる気ないなら、帰っていいぞ」
ああ、ここでホントに帰ってしまったら。
時々指を叩きながら、傘釘を打ちつけるうちに日も暮れる。
ボロボロのスポンジみたいなココロには、アルコールがよく染みる。
「僕たちの失敗」の、イントロに入る語りに(現在市販されてるCDには、入ってません。念の為)
仲間が何人も申し合わせたように
規則正しく集まってくる喫茶店があった
いつもアメリカに行くことを夢見ている男
ヘタクソな自称詩人
売れない役者
映画青年
競馬新聞ばかり見ている退屈な男たち
それは 遊園地のメリーゴーラウンドのようで騒々しかった
そしてまた 淋しいものだった
夜毎、酒量の増えていくボクに。森田童子は囁きかける。
(と)