かみ合わない日常(永遠に暫定)

やってくるこの毎日が、人生だと知っていたら!

エアポケット

7日間ハードな労働をして、1日休んだだけで、今日も残業までして仕事に勤しむ。
結構、体力ついてきたのはいいんですけど。
自分が処方薬物依存であることを忘れかけてる事に気付き、怖くなる。

いくら、クスリを止めて、今までに無い位バリバリと動く事ができるとしても、ここで疲れているから、眠いから、鬱だからとリタをキメれば、元の悲惨な日々に戻るのに。
今がよければ、過去の悪事は相殺されるなんて大きな間違いだ。
迷惑をかけた人たちは、過去の悪行を許す事はできても、忘れる事はできない。

自分では忘れかけていた、「あの日」のコト。
母が、ポツリと。
「今でも、救急車のサイレンを聞くと、心臓がドキドキする」
人事不省になり、ICUのモニター音。
少し前、病院にいったときにあの音を聞いて、「あの日」のことを思い出し、不安発作がおきた。

でも。
母が、父が、弟が。
「あの日」起きたことを忘れる事は、多分ない。
そう、救急車のサイレンを聞くだけで。

忘れちゃいけないんだ。
「将来のことを考えればいいじゃない。昔のことなんて、忘れなよ」
嘘だ。嘘だ!
思い出さなきゃいけないんだ。ここまで回復できた今、
「ちょっとくらい、いいだろ」
と、気を緩めてしまう瞬間。
そんな時。「あの日」のコトを。悲惨な過去を。癒されぬ家族のココロの傷を。

(と)