かみ合わない日常(永遠に暫定)

やってくるこの毎日が、人生だと知っていたら!

卒業式

ああ、なんかこんなに清々しい気分は久しぶりだ。
でも涙が出そう。
本当に卒業式の日みたいな気分。

薬なんかなくても夜は眠れるし、眠たくなければ眠らなければ
次の日には疲れて眠るわけだ。
泣きたいときには泣けばいいし、不安なときに胸がどきどきするのは
ごく当たり前のことではないか。
なんで今まで忘れてしまっていたんだろう。

朝、目が覚めたらまだ午前中だった。
今までは土曜日は午後まで寝てるものだと思っていた。
洗濯をして掃除をして、ごみを出しに行くときにふと考えた。
「これって、モノがモノだけにごみをあさられると困るなあ」

書いてて気づいたけど、すっごい馬鹿なこと考えてたよね。
でも、そんな些細なことを気にしたし、実際あさられると大変かもね。

この薬をどうしようかと思って、もらった薬局に電話をしたら今日は休み。
病院も休み。もしやってても、飲みなさいって言われたかもしれない。

でも、捨てなきゃって思った。
いつかはやめなきゃいけないんだから、思い立った今日やめてしまいたい。

とりさんに電話した。
「薬って、どうやって捨てればいいの?」
本当に悩んでたんだ、その時は。
でも、とりさんは笑ってこう言った。
「そんなの、シートからプチプチ出してトイレに流せばいいじゃないですか」

なんでこんなに簡単なことを思いつかなかったんだろう。
自分でも笑っちゃった。

ついでに、
「これだけはとっておこうと思ったソラナックスデパス、どうしたらいい?」
と、とりさんに聞いた。
捨てろって言って欲しかったんだと思う。
「困ったときは、そのときにまたもらえばいいじゃないですか」

本当にその通りだ。だって今は必要ないんだし、
あるからついつい飲んでしまって、なくなるのが心配で病院に行くんだもん。

残すはずだった薬と、緊急用に持ち歩いていた薬も全部、シートから出した。
プチプチ出した。案外、簡単なものだね。
手のひらいっぱいになった薬を、トイレに行ってざらざら流した。

1回で流れないんでやんの。
2回流してもまだ数粒くっついてる。それを見て寒気がした。
そのまま放っておいて、あとで見に行ったら溶けて沈んでいた。
3回目で全部流れた。

さよならソラナックス
1年半も、私の心を支えてくれて、本当にありがたいと思っている。

でも、私にはもう必要ない。

シートの中に閉じ込められていたのは、薬ではなくて私の心だったんだなあ。