かみ合わない日常(永遠に暫定)

やってくるこの毎日が、人生だと知っていたら!

鼻も嵐

粉まみれの人生。
鼻から粉を吸い込み、鼻毛まで真っ白だ。
頭がガンガンする、遂に神経までやられたか
カタクリ粉のような脳みそは、薔薇に浸されて凝固してしまった。
翳りゆく時間。新築のアパートの、少し酸味の効いた匂い。
放心状態のボクはドアノブに、荷造りの紐をぶら下げてみた。

深く溜息をついて、目を閉じる。
失神から開放されると、そこには。
電灯の明かりに照らし出された、最期の雪が舞っていた。

(と)