2003-03-12 鼻も嵐 粉まみれの人生。鼻から粉を吸い込み、鼻毛まで真っ白だ。頭がガンガンする、遂に神経までやられたかカタクリ粉のような脳みそは、薔薇に浸されて凝固してしまった。翳りゆく時間。新築のアパートの、少し酸味の効いた匂い。放心状態のボクはドアノブに、荷造りの紐をぶら下げてみた。深く溜息をついて、目を閉じる。失神から開放されると、そこには。電灯の明かりに照らし出された、最期の雪が舞っていた。(と)